株式会社アマネセルでは、病理組織標本の作製を承っております。

標本作製の流れと受託項目

1.切り出し・パラフィン包埋

ブロック作製

お預かりした湿臓器は必要に応じて切り出しを行い、パラフィン包埋によるブロックを作製します。
複数検体を1ブロックに収めることも可能です。
各種切り出し指定・包埋面指定に応じたブロックを作製いたします。

2.薄切

未染色標本作製

薄切は個々の組織の特徴に対応するため、全て人の手により行います。
顕微鏡により剥れ、キズなどを入念にチェックし、高品質の標本を提供いたします。
豊富な経験とスキルにより美麗な標本作製が可能です。
切片の厚さの要望も、1um単位でお受けいたします。

3.染色

染色標本作製

HE染色標本 染色にご指定のない場合は一般染色としてHE染色を行っております。HE染色は自動染色装置(Tissue-Tek Prisma)にて行っております。
特殊染色標本 特殊染色は染色性の確認を標本ごとに都度行うため、手作業で行っております。現在25種類の特殊染色をご用意しております。一覧にない染色についても、試薬の入手を含め行います(試薬購入は実費となります)。

免疫染色標本

弊社では酵素抗体法による免疫染色も行っており、日常検査で使用している25種類については常備しております。免疫染色の二重染色についても実施可能です。
一覧にない染色についても承ります(抗体購入は実費となります)。抗体の選定・購入およびプロトコルの検討含めご相談に応じます。また、お客様が研究用に作製されました抗体の組織標本での評価・検定なども承りますのでご相談ください。

4.鏡検

診断・各種評価

ペット動物の病理検査歴20年以上、年間40,000症例の実績に基づいた高精度の診断を保証いたします。
組織標本に対する各種評価(パラメータ測定)や、細胞カウントなども行っております。

5.写真撮影

顕微鏡写真撮影

学会や研究会での発表用のスライド写真の撮影も承ります。
顕微鏡写真画像のCD-Rも作製いたします。

アマネセルの標本作製の特長

アマネセルの提供する標本は、豊富な実績に基づいた高品質をお約束します。

価格・サービス

工程スポット単位の価格設定で必要な部分のみを依頼可能
包埋装置がないのでブロックの作製のみ、薄切技術に自信がないので薄切のみ、必要な試薬の入手が手間なので染色のみ…など、標本作製の各工程でお客様が本当に必要な部分だけを選択して発注することができます。

パラフィンブロック作製 (個)		薄切(枚)	各種染色標本(枚)
切り出し 600円	包埋 600円	未染色標本作製 1,000円	HE染色　500円
			特殊・酵素染色　1,500円〜
			免疫染色　5,000円〜

上記の表のとおり、各工程別に細分化した料金設定をしております。
特殊染色・免疫染色等の具体的な料金詳細につきましては、別途お問い合わせください。
また、大量注文をご希望の場合は通常料金からの割引も設けておりますので、その旨お問い合わせください。
　→お問い合わせのページへ

さらに複数検体の一括包埋・複数切片のスライド貼付も可能です。

複数検体をひとつの
ブロックに一括で包埋した例




小さな検体の複数切片を
1枚のスライドに連続して貼付した例

いずれも料金は標本の枚数で設定されています。特殊な連続切片以外は、複数切片の貼付けでも追加料金は発生いたしません。

技術・診断

豊富な特殊染色・免疫染色ラインナップ
特殊・酵素染色25種類、免疫染色の抗体25種類を常時取り扱っております。
　→特殊染色・免疫染色一覧のページへ
その他一覧にない染色・抗体についても、試薬の入手や染色プロトコルの検討を含めてご相談に応じますのでその旨お問い合わせください。
様々な検体・細かい薄切条件指定に対応可能
当社ではペット動物を主な検体として取り扱っておりますが、実験動物・家畜動物・その他動物以外のものについても多くの標本作製実績がございます。骨・歯・爪などの薄切困難な組織についても熟練しておりますので、様々な検体に対応することができます。
また、観察したい組織に合わせて薄め・厚め、厚さの指定も承っております。
獣医師による組織評価・分析
標本作製専門スタッフにより作製された標本を元に、獣医師による組織評価・分析も承ります。
病変程度の数値化、面積の測定、細胞数カウント…その他、お客様のご要望に経験豊富な獣医師がお応えします。
以下は一例です。

　　

↑上の画像をクリックすると、それぞれの資料の詳細をご覧いただけます。

バーチャルスライドとの連携

高品質なデジタルデータをご提供
標本作製からバーチャルスライドへのデジタルデータ化を一連で承ることにより、一定して高品質なバーチャルスライドのデータをご提供いたします。
バーチャルスライドに関する詳しい情報は当サイトのバーチャルスライドの項をご覧ください。
　→バーチャルスライドのページへ